MDは、パーソナルコンピュータとサーバー市場のシェアに焦点を当て、ここ数年、前向きな財務成長を示してきました。実際、AMDは、特に当初はサーバー市場の地図に載っていなかったのに、サーバー市場全体のシェアが10%を超えたことがあります。また、デスクトップ用プロセッサーでは、Ryzenシリーズでライバルのインテルを上回るシェアを獲得しています。
AMDは、デスクトップ用CPUおよびGPUよりも、サーバーおよびノートブック用CPUを最優先にしています。
AMDは、2020年に「Renoir」、2021年に「Cezanne」をリリースして、モバイルプロセッサを再登場させた。現在は、2022年初頭に「Rembrandt」のリリースを予定しているという。
今年の「Deutsche Bank Technology Summit」では、AMDのCFOであるDevinder Kumar氏が、今後数年間の同社のビジョンについて語った。その中で同氏は、AMDがサーバーとモバイルデスクトップの両方に注力していく方針であることを明らかにしました。
今後、AMDのEpyc-SPが普及し、モバイル市場でのシェアを拡大していくことが予想されます。
我々の最優先事項はレベニューシェアを確保することであり、製品に関しては、まずサーバー製品とモバイルプロセッサー、次にハイエンドデスクトップ製品という順序で戦略を立てていくことになるだろう」と述べた。
– AMD CFO Devinder Kumar氏
モバイルやリモートワークを目的としたノートPCのニーズの高まりや、サーバー機能へのニーズの高まりを受けて、AMDがGPUやデスクトップシステムからフォーカスを切り替えたことは不思議ではありません。
最近では、AMDのRembrandtシリーズが2022年の前半に発売を絞って大規模に生産を開始したという情報がリークされています。今度のRembrandtシリーズは、Ryzen 5000 Cezanneシリーズに続く次世代で、GPU(RDNA)アーキテクチャが大きく変更されています。
また、AMDのZen3プロセッサーで計画にされたものと同様に、AMDがデスクトップおよびカスタマイズ可能なコンピューター市場にあまり注力しないのではないかと推測されています。
しかし、インテルは今年末に向けてAlder Lakeシリーズをリリースすることで、デスクトップ市場の主導権を握る可能性があります。
また、AMD社はZen3Dの発売を予定しており、コンシューマー市場だけでなく、サーバーレベルの市場にも焦点を当て、L3 V-Cacheを現在の2倍に増やしています。
Zen3Dチップセットの焦点は、2020年以降に市場が変化したことを考えると、ゲーム向けが理想的でしょう。
ビッグ3(AMD、インテル、NVIDIA)は、次の世代のコンピューターやハードウェアの5nmノードの供給をTSMCに依存しているため、市場では3社がすべてのカテゴリーで最大の市場シェアを獲得することになるでしょう。
ソース:wccftech – AMD Prioritizes Server & Notebook CPUs Over Desktop CPUs & GPUs
解説:
AMDの戦略目標が自作向けCPUやGPUからサーバー・モバイルに移る
この時期にこういうニュースが流れるとZen3+はおあずけになるのかなあと考えてしまいました。
Computexで発表だけはされましたが、3D V-Cache搭載版のZen3はあれから全く音沙汰がありません。
確かに現在のPC市場がモバイル向けが圧倒的多数を占めており、シェアを大幅に取りたければモバイルに力を入れる以外に選択肢はありません。
サーバーはもちろん利益率が高いためです。
AMDはIntelのように潤沢なリソースを持っていません。
リテール向けCPUやGPUを後に回してとりあえずモバイル向けのAPUに注力するのは合理的と言えば合理的な判断だと思います。
自作er的には残念でなりませんが。
上の記事が具体的に何を指すのかははっきりしませんが、Zen3+を後に回すという風にも取れますね。
追記:
エンスーやアーリーアダプターは自作市場に多いわけで、デスクトップPCを後に回すというのは全体のイメージに悪い印象を与えるのではないかと私は思います。
出来ないことをやっても仕方ないのですが、せっかくRyzenで儲けた利益でもっとアグレッシブに攻めてほしいところかなと私は感じました。
これが悪い影響を及ぼさなければよいのですが・・・
よくも悪くもマニアッくなユーザーに好かれてきたAMDですから、その市場を疎かにして、大きな代償を払うことにならなければよいと思います。