インテル第12世代Alder Lake-Sの予価がリーク – フラグシップのCore i9-12900Kが540ユーロから、Core i7-12700Kが394ユーロから、Core i5-12600Kが287ユーロからとなっています。

Intelの第12世代Alder Lake-SデスクトップCPUのCore i9-12900K、Core i7-12700K、Core i5-12600Kの暫定価格が、ヨーロッパの様々な小売店からリークされました。

小売店のリストはMomomo_US（via Overclocking.com）が発見したもので、予想通りの価格になっています。

第12世代Alder Lake-SデスクトップCPUの価格は、第11/10世代チップと同様の価格だが、コア数、スレッド数、パフォーマンスが向上

最初に断っておきますが、ここに表示されている価格は正式な価格ではなく、販売店が発売前に掲載する仮のリストです。

これらの価格は正式な希望小売価格に比べて高くなっていますが、インテルが小売店のパートナーに対して、来るべきCPUの発売に向けて準備を始めるよう指示していることを示しています。

正式な希望小売価格は明らかに低くなるでしょうが、この暫定価格を現行の第10世代および第11世代のチップと比較し、インテルの第12世代ファミリーと比較して、初期のリストでどのような価格になっていたかを確認することができます。

https://twitter.com/momomo_us/status/1433309758656679936?ref_src=twsrc%5Etfw

まずはフラッグシップモデルとして、16コア24スレッドのIntel Core i9-12900Kを発表しました。

このチップは現在、540ユーロから販売されており、最高で612ユーロとなっています。

KFバージョンでは、30～40ユーロの価格差がありますが、これはiGPUが無効になっているためと予想されます。

Intel Core i7-12700Kは、12コア、20スレッドのAlder Lake-SデスクトップCPUです。

価格は標準モデルが394～433ユーロ、KFモデルが372～406ユーロとなっています。

また、Core i5-12600Kは、標準モデルが287-302ユーロ、KFモデルが266-275ユーロとなっています。以下は、リテールボックスのコードです。

• BX8071512900K (12900K)
• BX8071512900KF (12900KF)
• BX8071512700K (12700K)
• BX8071512700KF (12700KF)
• BX8071512600K (12600K)
• BX8071512600KF (12600KF)

Intel Alder Lake-S 第12世代デスクトップCPU（速報値）価格リーク

※　日本円換算の価格は記事執筆時9/2の1ユーロ為替レート130.39円にて計算しています。

Core i9-11900Kの既存小売価格とCore i9-12900Kの既存小売価格を比較すると、2つのCPUにはわずか8ユーロの差しかありません。

これは3番目の小売店での話です。EUの小売店では付加価値税（VAT）も課せられているため、結果的に価格はかなり高くなっていますが、VATを除いた価格を見ると、IntelのAlder Lake-SデスクトップCPUは、既存のRocket Lake-S CPUと同程度の価格で販売されています。

これは、インテルが次世代製品に対して積極的な価格設定を行っていることを示しています。

例えば、Intel Core i9-11900Kは、公式販売価格が532ユーロ（VATなし）、643ユーロ（VATあり）となっています。一方、Core i9-12900Kの予価は、540ユーロ（VATなし）、653ユーロ（VATあり）となっています。つまり、発売時にはさらに価格が下がることが予想されます。現在、一部の小売店では、このCPUをもっと高い価格で掲載しており、それは正式な製品発売でも同様です。

Intel Core i9-12900K 16コア/24スレッド デスクトップCPU

Intel Core i9-12900Kは、第12世代Alder LakeデスクトップCPUのフラッグシップチップです。

8個のGolden Coveコアと8個のGracemontコアを搭載し、合計16コア（8+8）、24スレッド（16+8）の性能を発揮します。

Pコア（Golden Cove）は、1～2個のアクティブコアで最大5.3GHz、全コアアクティブで5.0GHzの最大ブースト周波数で動作し、Eコア（Gracemont）は、1～4個のコアで3.90GHz、全コア搭載時には最大3.7GHzで動作します。

このCPUは30MBのL3キャッシュを搭載し、TDP値は125W（PL1）と228W（PL2）を維持します。

Intel Core i7-12700K 12コア/20スレッド デスクトップCPU

Core i7に移行したインテルは、Golden Coveコアを8個提供するが、Gracemontコアを4個に削減し、合計12コア（8+4）、20スレッド（16+4）となる。

Pコア（Golden Cove）は、1-2個のアクティブコアで最大5.0GHz、全コアアクティブで4.7GHzの最大ブースト周波数で動作し、Eコア（Gracemont）は、1-4個のコアで3.8GHz、全コア搭載時には最大3.6GHzで動作します。

また、25MBのL3キャッシュを搭載し、TDP値は125W（PL1）および228W（PL2）を維持しています。

Intel Core i5-12600K 10コア/16スレッド デスクトップCPU

最後にご紹介するのは、エントリーレベルのアンロックド・チップとなる「インテル Core i5-12600K」です。

Golden Cove」コアを6個、「Gracemont」コアを4個搭載し、合計10コア（6+4）、16スレッド（12+4）となっています。

Pコア（Golden Cove）は、1-2コア使用時に最大4.9GHz、全コア使用時に最大4.5GHzの最大ブースト周波数で動作し、Eコア（Gracemont）は、1-4コア使用時に3.6GHz、全コア使用時に最大3.4GHzで動作します。

このCPUは20MBのL3キャッシュを搭載し、TDP値は125W（PL1）および228W（PL2）を維持しています。

Intel第12世代Alder LakeデスクトップCPUのスペック(噂)

最近リークされたベンチマークやレポートによると、Alder Lake-Sファミリはマルチスレッド性能が大幅に向上し、Core i5-12600Kはラインアップの中で最も競争力のあるCPUの1つとなり、低価格でAMD Ryzen 5 5600XやRyzen 7 5800Xの両方に対抗することになります。

ソース：wccftech – Intel 12th Gen Alder Lake-S Preliminary Prices Leak Out – Flagship Core i9-12900K Starts at 540 Euros, Core i7-12700K For 394 Euros, Core i5-12600K For 287 Euros

解説：

EUの複数の小売店での暫定価格がリーク

既に欧州の複数の小売店でAlderLakeの暫定価格が発表されているようです。

それを元に記事中の表に日本円に換算した価格を記載してありますので参考にしてください。

この暫定価格の信頼性にもよりますが、Intelは自前の流通網を持っており、税抜きの価格はAMDのように外部の代理店を経由しないため、国による価格差が比較的出にくくなっています。

そのため、おおよそいい線を言っている価格なのではないかと思います。

既に発売されているCore i9-11900Kの現在の日本amazon価格は税込70,900円であり、表の税込日本円換算価格74,356円とかなり近くなっています。

例を挙げればAMDのRyzen 9 5950Xはアメリカでは$799で現在の為替レートで日本円に換算すると、税込96,653円となりますが、実際に日本で発売された発売時価格は税込106,480円と一万円近く高くなっています。

これは外部の代理店を経由しているかしていないかの違いだと思います。

この暫定価格が実売価格に近いならば、Alder Lake 12900Kの税込84,203円と言う価格はかなり実売に近いものになると思われます。