Passmarkデータベースに、Alder LakeまたはRaptor Lakeの可能性がある謎の24コアIntel CPUが発見されました。
TUM_APISAK氏によって発見されたこのチップは、次期ハイブリッドラインアップのごく初期の構成である可能性が高く、またデータベースによる単なる誤報である可能性もあります。
Intel 24 Core & 24 Thread CPU Shows Up with 5.9 GHz Clock Speed – Alder Lake, Raptor Lake, or An ErroneousReporting By Passmark?
インテルのCPUは、24コア24スレッドの製品で、コードネームは「Intel Genuine 0000」。
これはエンジニアリングサンプルであり、このチップは2021年第2四半期にパスマークのデータベースに報告されていることを裏付けています。
興味深いのはそのコア構成で、この記事ではそれについて説明します。
現時点では、24コア&24スレッドに到達できるIntel Alder Lake CPUの構成は1つもありません。
最大のコア構成は、Golden Coveコア8個に8スレッド、Gracemontコア8個に8スレッド。これにより、合計で16コア24スレッドとなります。
これが本当にAlder LakeのSKUであるならば、我々がまだ知らない初期の構成であるか、PassMarkがこの特定のチップのコア数とスレッド数を正しく読み取れないかのどちらかです。
2つ目の可能性は、これがAlder LakeのCPUではなく、次世代Intel Raptor LakeのSKUであることです。
インテルのRaptor Lakeは、スレッド数が増加すると噂されていますが、この正確なコア数やスレッド数に達する正確な構成はまだ分かりません。
また、このチップのクロックスピードが5.9GHzと記載されており、これはLN2の領域であり、このチップがまだオーバークロッカーの手に渡っていないことを考えると、ESチップでこのような高いクロックを実現することは単純に不可能です。
https://twitter.com/harukaze5719/status/1418488771960401924?ref_src=twsrc%5Etfw
その他の興味深い点としては、このインテル製CPUはAVX-512命令をサポートしており、PassMarkで報告されたクロックよりもはるかに低いクロックで動作していることから、インテルの古い第10世代Comet Lake-Sチップに似た性能を備えていることが挙げられます。
Intel Alder Lake Desktop CPUは、2021年第4四半期の発売が予定されており、PCIe5.0およびDDR5テクノロジーを新しいハイブリッド・アーキテクチャ・アプローチとともに利用する最初のメインストリーム・コンシューマ・プラットフォームとなり、これはマイクロソフトがWindows 11オペレーティングシステムのために最適化したものです。
解説:
Passmarkのデータベースに未知のintel CPUの結果が出たそうです。
こちら24コア24スレッドでクロックが5.9GHzとなっていますがその割にRyzen 9 5950Xよりシングルスレッド性能が遅く、恐らく、未知のAlder LakeかRaptor LakeのES品だと思われます。
24コア24スレッドと言うのも妙な話ですが、ここも正しく読み取られていない可能性があると思います。
24コア24スレッドが正しいとするとRaptor Lakeの13900K ES品のHTTをオフにしたものと言うのが一番しっくりくる解釈かもしれません。
マルチ・シングルともにRyzen 9 5950Xより遅いので、このあたりもES品である可能性が高いと言えます。
最近のAlderLake のESは結構まともにモデル名が出ていますし、かなり性能が上がっていますので、やはりRaptor LakeのES品と解釈するのが一番自然なのかなと思います。