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インテル Core i7-1195G7、GeekbenchシングルコアCPUベンチマークで1700ポイントを獲得

更新日:

インテルの低消費電力モデル「Core i7-1195G7」は、シングルコア・ベンチマークで他のデスクトップCPUよりも高いスコアを記録した

今回のComputexでは、Intelからの最も重要な発表の1つとして、2つのTiger Lake-UP3(Refresh)製品が発表された。「Core i7-1195G7」と「Core i5-1155G7」です。

インテル Core i9-1195G7は、低消費電力のTiger Lake CPUのフラッグシップモデルです。

第11世代Coreのラインナップに新たに加わったもので、この電源セグメントでは初めて5.0GHzのシングルターボクロックを実現しています。

この周波数は、Intel Max Turbo 3.0テクノロジーのおかげで実現しました。このCPUはすでに発売されており、販売店のリストにも掲載されていますが、今のところサードパーティ製のベンチマークは見当たりません。

しかし、Geekbenchに登場したi7-1195G7は、いくつかの素晴らしい結果を示しています。

Intel Core i7-1195G7の仕様、ソース:Geekbench

 

Intel Core i7-1195G7は、Geekbench V5のシングルコアベンチマークで1662~1700ポイントを獲得しました。

また、マルチコアでは最大6005ポイントを記録しています。

CLEVO NV4XMJシステムは、すでにTiger Lake-UP3の他のSKUで提供されている試作品のようです。

Intel Core i7-1195G7のスコア、ソース:Geekbench

シングルコアで1700ポイントという驚異的なスコアは、インテルの第11世代Core「Rocket Lake-S」のすぐ後ろに位置し、AMD Ryzen 5000XシリーズのデスクトップCPUよりもわずかに上に位置しています。

Core i7-1195G7は、i7-1185G7や1165G7よりも明らかに高速で、1400ポイントの壁をわずかな差で越えています。

※ 画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

Geekbenchシングルコア性能ベンチマークチャート、ソース:Geekbench Japan Geekbench

Core i7-1195G7は、現時点ではTiger Lake-UP3シリーズのフラッグシップCPUであり、Alder Lakeシリーズが登場するまでは、このままの状態が続くと思われる。

Core i5-1155G7と一緒に発表されたが、残念ながらGeekbenchのデータベースにはまだ登場していない。

Intel Tiger Lake-UP3

コア数/
スレッド数
ベース
クロック
全コア
ターボ
最大シングル
コアターボ
GPUコア数
Core i7-1195G7  4C/8T  2.9 GHz  4.6 GHz  5.0 GHz  96 EUs
Core i7-1185G7  4C/8T  3.0 GHz  4.3 GHz  4.8 GHz  96 EUs
Core i7-1165G7  4C/8T  2.8 GHz  4.1 GHz  4.7 GHz  96 EUs
Core i5-1155G7  4C/8T  2.5 GHz  4.3 GHz  4.5 GHz  80 EUs
Core i5-1145G7  4C/8T  2.6 GHz  4.0 GHz  4.4 GHz  80 EUs
Core i5-1135G7  4C/8T  2.4 GHz  3.8 GHz  4.2 GHz  80 EUs
Core i7-1125G4  4C/8T  2.0 GHz  3.3 GHz  3.7 GHz  48 EUs
Core i7-1115G4  2C/4T  3.0 GHz  4.1 GHz  4.1 GHz  48 EUs

ソース:Videocardz.com – Intel Core i7-1195G7 scores 1700 points in Geekbench Single-Core CPU benchmark

 

 

解説:

デスクトップCPUバトルの今後を占うTiger Lake-UP3の実力

BGAのCore i9-11900Bと同時に情報が出てきたTiger Lake-UP3ですが、さっそくベンチマークがリークしています。

Geekbench5の結果で、TDP28WのCore i7-1195G7ですが、シングルスレッド性能でRyzen 9 5950Xを上回る1700ポイントを叩きだしています。

28Wで5.0GHzまで回っており、Intelの10nmの実力が伺えます。

Rocket Lake発売時は間に合わなかったのでしょうが、Cypress Coveとはいったい何だったのかと思わせるような結果を叩き出しています。

ここから推測すると、AlderLakeのシングルスレッド性能はGeekbench5で2000ポイントを超える性能になると思われます。

おりしも今年はAMDはZen4への移行はせず、Zen3のキャッシュ増量版を出すと思われます。

恐らく、シングルスレッド性能はAlderLakeには敵わないでしょう。

 

AlderLakeのシングルスレッド性能は非常に素晴らしくなると思われるが・・・

問題なのはハイブリッドテクノロジーでAtomであるGracemontとくっつけていることです。

Intelが単一のマルチコア化に積極的でない理由はやはり出荷の大部分をノートPCが占めていることだと思います。

デスクトップだけ別に高性能コアだけのCPUを用意するより、ノートと共用にしてコストを下げたいという思惑があるのでしょう。

また、猛烈な勢いで進化するシングルスレッド性能を支えているのはやはりトランジスタ数の増加もあると思いますので、16コアを現実的なダイ面積に押さえることはできなかったのだと思います。

問題なのはGracemontが処理するタスクとGoldenCoveの処理するタスクの速度差がどのように表に出てくるかです。

この辺の違いが体感で現れるようだと、ユーザーに「何か気持ち悪い」と思わせ、思った以上に評判を落とす可能性があると思います。

私がずっと懸念を表明しているのはこの点です。

デスクトップ的にはハイブリットテクノロジーはあまり意義の感じられない技術です。

評価は出てみないとわかりませんが、ゲーミングPCと言うのは思ったよりゲーマーや配信者と言った特殊な人たちが感覚で良しあしを決めるものですから、その点に不安を感じるところです。

ゲーミングPCと言うのは数FPSから十数FPSの改善のために10万以上を投資することが当たり前の世界です。

その世界で「金を使ったのに何か気持ち悪い操作性」と言う評判が立つとちょっと面白くない結果になると私は思います。

ベンチマークの数字には表れない使い勝手と言うものはやはり「ある」と言うのが今のところの私の見解です。

 

 

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