本来RTX 3080 Ti用のGPUであるNVIDIA GA102-250が、すでにRTX 3090に使用されていることが判明
HardwareLuxxのメンバーは、このGeForce RTX 3090が新しいGPUシリコンを搭載していることを発見しました。
NVIDIA Ampere GA102-250 GPUは、もともと次期GeForce RTX 3080 Ti用のGPUでしたが、NVIDIAの考えが変わり、別のGPUシリコンを使用することになったのだそうです。
前回の記事「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti」で紹介したように、未発表のハイエンドグラフィックスカードは、すでに社内でさまざまな構成を経ているが、今のところ実際の製品に採用されたものはなく、まだ市場に出回っていない。
RTX 3080 Ti」の新モデルは、これまでに5回ほど発売日が変更されており、そのたびに若干の仕様変更が行われています。1月下旬までは、GPUに
GA102-250を採用する予定でしたが、その計画は破棄され、次期カードの新しい仕様では、代わりにGA102-225 GPUが言及されています。
今週初めには、NVIDIAがRTX 3090用にGA102-250 GPUのリメイクを開始したという情報を得ました。
このGPUは、RTX 3090と同じ数のコアを搭載すると噂されていましたが、搭載されるメモリモジュールの数は少なくなります。
1月に噂されたRTX 3080 Tiのスペックには、メモリサイズが20GBとしか書かれていませんでした。
しかし、NVIDIAはこのチップに別のラベルを貼り、代わりに384ビットのメモリバスをフルに使えるようにすることにしたようです。
当初の「250」は320ビットしかサポートしていませんでしたが、現在は廃止されています。
私たちの情報源はそれ以上の情報を持っておらず、他の情報源に確認することもできませんでした。
“すべてのGA102-250 GPUは、RTX 3090で使用するために、NVIDIAによってGA102-300にリマークされている”
– VideoCardzのソース
結論から言うと、NVIDIAは確かに既にRTX 3090用にGA102-250 GPUを作り直しています。
HardwareLuxxのメンバーである「iso0」は、ウォーターブロックを取り付ける予定で、NVIDIAのフラッグシップSKUのFounders Editionを購入しました。
驚いたことに、そのグラフィックスカードには、GA102-250 GPUが後にGA102-300に変更されたことを示すレーザー刻印があったそうです。
NVIDIA GA102-250 GPU、ソース:HardwareLuxx
NVIDIA GeForce RTX 3080 Tiは、10240個のCUDAコアを持つGA102-225 GPUを使用するようになりました。このSKUは現在、5月の発売を予定しています。
噂される NVIDIA GeForce RTX 30 仕様
RTX 3090 | RTX 3080 Ti | RTX 3080 | RTX 3070 Ti | RTX 3070 | |
GPU | GA102-300 | GA102-225 | GA102-200 | GA104-400 | GA104-300 |
GPU クラスタ数 |
82 | ~80 | 68 | 48 | 46 |
CUDAコア数 | 10496 | ~10240 | 8704 | 6144 | 5888 |
RTコア数 | 82 | ~80 | 68 | 48 | 46 |
Tensorコア数 /TMU数 |
328 | ~320 | 272 | 192 | 184 |
ROP数 | 112 | ~112 | 96 | 96 | 96 |
ベース クロック |
1395 MHz | 不明 | 1440 MHz | 不明 | 1500 MHz |
ブースト クロック |
1695 MHz | 不明 | 1710 MHz | 不明 | 1725 MHz |
メモリ容量 ・種類 |
24 GB G6X | 12 GB G6X | 10 GB G6X | 8 GB G6X | 8 GB G6 |
メモリバス幅 | 384-bit | 384-bit | 320-bit | 256-bit | 256-bit |
メモリクロック | 19.5 Gbps | ~19 Gbps | 19 Gbps | ~19 Gbps | 14 Gbps |
メモリ帯域幅 | 936 GB/s | ~912 GB/s | 760 GB/s | ~608 GB/s | 448 GB/s |
TDP | 350W | 不明 | 320W | 不明 | 220W |
小売価格 | $1,499 | 不明 | $699 | 不明 | $499 |
発売日 | 2020/09/24 | 2021/05 | 2020/09/17 | 2021/05 | 2020/10/29 |
解説:
RTX3080Ti用として生産されたGA102-250はリマークされ、RTX3090として使われている。
と言うことのようです。
もちろんですが、元GA102-250であっても公式にリマークされている以上はTX3090と同じスペックのチップとなっています。
なぜリマークされたかに関しては「わからない」としています。
RTX3080TiにはGA102-225が使われるのではないかと言われています。
GA102-225とは何者なのかに関しては全く情報がないようです。
常識で考えると、「元RTX3080Tiに使われるはずだったチップは(需要増のため)RTX3090として流された。」か、「スペックを変更して流す」のどちらかでしょう。
スペックを変更して流す場合は、「リサイズバー」性能向上の幅が思ったより大きかったのかなと思います。
どっちにしてもRTX3080TiとRTX3070Tiは大変な難産になっているようです。