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リークされたベンチマークによると、Intel Rocket LakeのIPCはAMD Zen 3よりも悪く、Comet Lake Refresh CPUもテストされています

更新日:

Intelの次期CPUであるRocket LakeとComet Lake Refreshのベンチマークがリークされました。

興味深いのは、新しい第11世代のラインナップは、Zen 3コアアーキテクチャを採用したAMDのRyzen 5000ラインよりもIPCが悪いということです。

Intelの第11世代RocketLakeCPUはAMDRyzen 5000 Zen 3よりもIPCが悪い、Comet Lake Refresh Core i3CPUベンチマーク

今回のベンチマークは、中国の技術情報サイト「Zhuanlan」に掲載されたもので、「Core i5-11600KF」と「Core i5-11400F」のCPUベンチマークも少し前に取り上げています。

今回のCPUベンチマークは、インテルのComet Lake Refreshラインアップのうち、Core i3-10325とCore i3-10105に焦点を当てています。

これらのCPUは、「Core i3-10320」と「Core i3-10100」に代わるもので、高クロックでありながら温度と消費電力が低いのが特徴です。

それでは、IPCの比較に入る前に、この2つの製品の仕様について説明します。

インテル Core i3-10325は、Comet Lake Refreshのラインナップの中で最速のクアッドコアです。

4コア8スレッド、ベースクロックは3.90GHz、ブーストクロックは4.7GHz(1コア)および4.5GHz(全コア)です。

また、8MBのL3キャッシュ、65WのTDP、インテルUHDグラフィックス630を搭載しています。

「Intel Core i3-10105」は、コアの構成はまったく同じですが、クロックとキャッシュを削減しています。

CPUのクロックはベース3.70GHz、ブースト4.4GHz(1コア)、オールコアブースト4.2GHzで、6MBのL3キャッシュを搭載しています。

価格は、「Core i3-10325」が154ドル、「Core i3-10105」が122ドルとなっています。

どちらのCPUもベースクロックとブーストクロックが100MHzずつ向上しています。

そのため、既存のComet Lake Core i3 CPUと比較して、全体的なパフォーマンスのアップは1~2%程度と非常にわずかです。

しかし、主に改善されたのは消費電力と温度です。

IntelはComet Lake refleshに、より高品質なIHSとパッケージ材料を使用しているようで、その結果、現行のComet Lakeよりも最大で5度も温度が下がりました。

Intel Comet Lake Refresh CPU ベンチマーク

Intel Comet Lake Refresh CPU Power/Temps:

電力についても、Core i3-10325は高クロックを維持しながら前モデルよりも約9W低く、Core i3-10105は100MHzの高クロックを維持しながら前モデルよりも約6W低くなっており、わずかに低下しています。

しかし、Comet Lake Refreshのベンチマークが終わったので、今度はIntel Rocket Lake、Intel Comet Lake Refresh、AMD Ryzen 5000 Zen 3の各デスクトップCPU間のIPCテストに焦点を当てることができます。

すべてのCPUは、4コアと8スレッドを有効にし、クロックスピードを4GHzに固定してテストしました。

その結果、Comet Lake RefreshではIPCがわずかに向上し、Rocket LakeではComet LakeのCPUに比べてIPCが約18%向上していることがわかりました。

Intel Rocket Lake vs Intel Comet Lake vs AMD Ryzen 5000 Zen3デスクトップCPUIPCテスト:

AMD Ryzen 5000 Zen 3とintel第11世代Rocket Lake CPUの比較では、AMDのラインナップはCypress Coveの新コアよりも7.5%高いIPCを提供することになります。

これは、AMDがインテルの今後のラインナップに対して優位性を保ち、インテルはZen 3のIPCの低さを補うために、再び高クロックに頼らざるを得ないことを示しています。

また、インテルは最上位機種の電力制限を強化し、さらに積極的なクロックブースト技術を用いて勝負に出ようとしていますが、インテル自身が上限を100℃に設定しているように、消費電力と温度が非常に高くなるのは間違いありません。

ソース:wccftech – Leaked Benchmarks Show Intel Rocket Lake Has Worse IPC Than AMD Zen 3, Comet Lake Refresh CPUs Tested Too

 

 

解説:

Rocket Lake-SのIPCテスト

Comet Lake Reflesh(Core i3)のベンチマークとRocket Lake-SのIPCテストがリークしました。

Comet Lake Refleshに関しては、ヒートスプレッダを改良したことにより、わずかに排熱性が高まっているようです。

Rocket Lake-Sに関しては今回のテストではZen3に負けています。

Rocket Lake-SはUEFIが古いと実力を発揮できないようなので、要注意です。

特に発売前のリーク情報に使われているテストは新しいBIOSを使っているのか古いBIOSを使っているのか明示されてないケースが多いです。

今回のテストでは、シングルスレッド性能を含むすべてのテストで4コア8スレッド4GHzに固定し、IPCを計測したようです。

その結果Zen3の方が優れているという結果が出たとのこと。

あとはどのくらい回せるかと言う勝負になると思いますが、この点ではやはり公式動作でクロックが高いIntelが有利と言うことになります。

5.0GHzをマークするのはそう簡単ではないようで、Zen3はこの辺を苦戦していますね。

TVBで5.3GHzをマークするRocket Lake-Sとは対照的です。

 

 

 

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