IntelのCore i7-11700K Rocket LakeデスクトップCPUの最新ベンチマークがGeekbench内でリークされています。
最新のベンチマークはLeakbench & TUM_APISAKによって発見され、8コアのIntel Rocket Lake Core i7がAMDの最速CPUであるRyzen 7を打ち負かしていることを示しています。
Intelのコアi7-11700K8コアおよび5GHzロケットレイクデスクトップCPUがリークされたGeekbenchベンチマークはAMDのRyzen7 5800X8コア「Zen3」CPUよりも高速であることを示しています。
Intel Core i7のラインナップは、Ryzen7のラインナップと直接対決していますが、 ただし、AMDはRyzen 9ファミリーで最大16コアが設定されているのに対して、この世代のCore i9ラインナップも最終的に8コアと16スレッドになるため、両方のモデルに同じことが当てはまるようです。
Intelは、Ryzen 9 5900Xに対するCore i9-11900KとRyzen 7 5800Xに対するCore i7-11700Kをマッチさせるために、いくつかの大規模な価格調整を行うと報告されています。
Ryzen 9 5950Xは究極のエンスージアストCPUカテゴリにとどまるが、新しいCypress CoveコアはAMDのZen 3コアアーキテクチャに対してより優れたシングルスレッド性能を提供するので、2021年の戦いは本当に興味深いものになりそうだ。
インテル Core i7-11700K 8 コア&16 スレッド Rocket Lake デスクトップ CPU 仕様
仕様見てみると, 我々は、IntelがCore i9以下のグレードでコア/スレッド数違いがないことがわかります. Core i7-11700Kは、Core i9-11900Kと同じコア数を備えていますが、クロックが低くなっています。
このチップは、ベースクロックが3.60GHz、ブーストクロックがシングル5.0GHzと全8コア4.6GHzのクロックを備えていると言われています。
CPUは、ダイに違いはありませんので、キャッシュは同じになり、主な違いは、クロックと電力制限になるはずです。
この選別落ち品は、PL1の制限が125Wで標準で、一方、225-250W(PL2)の制限が設定されていると言われています。
Core i9チップとCore i7チップの微細な差はちょっとしたオーバークロックで克服できるので、Rocket Lake CPUがどのようにオーバークロックするのか興味深いところでしょう。
価格については、Core i7もCore i9よりも安くなりますが、Intelが8コアのRocket Lake-SデスクトップCPUの価格をどのように設定するかはまだわかりません。
Intel 第11世代 Rocket LakeデスクトップCPUのラインナップスペック(速報):
モデル名 | コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ブースト クロック (シングルコア) |
ブースト クロック (全コア) |
キャッシュ | グラフィック | TDP (PL1) |
Core i9 -11900K |
8 / 16 | 3.50 GHz | 5.30 GHz | 4.80 GHz | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
125W |
Core i9- 11900 |
8 / 16 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
65W |
Core i9 -11900T |
8 / 16 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
35W |
Core i7 -11700K |
8 / 16 | 未確認 | 5.00 GHz | 4.60 GHz | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
125W |
Core i7 -11700 |
8 / 16 | 2.50 GHz | 4.90 GHz | 未確認 | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
65W |
Core i7 -11700T |
8 / 16 | 未確認 | 未確認 | 16 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
35W | |
Core i5 -11600K |
6 /12 | 未確認 | 4.90 GHz | 4.60 GHz | 12 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
125W |
Core i5 -11600 |
6 /12 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 12 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
65W |
Core i5 -11600T |
6 /12 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 12 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
35W |
Core i5 -11500 |
6 /12 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 12 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
65W |
Core i5 -11500T |
6 /12 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 12 MB | Intel Xe 32 EU (256 Cores) |
35W |
Core i5 -11400 |
6 /12 | 2.60 GHz | 4.400 GHz | 4.20 GHz | 12 MB | Intel Xe 24 EU (192 Cores) |
65W |
Core i5 -11400T |
6 /12 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | 12 MB | Intel Xe 24 EU (192 Cores) |
35W |
Intel Core i7-11700K 8 コア & 16 スレッド Rocket Lake デスクトップ CPU パフォーマンス ベンチマーク
Intel Core i7-11700Kは、32GBのシステムメモリを搭載したGigabyteのZ490 AORUS Masterプラットフォームでテストした。
チップ上のすべてのコアは5.0GHzで動作し、安定していた。
性能面では、i7-11700Kはシングルコアテストで1810点、マルチコアテストで11304点を獲得した。
前身のi7-10700Kと比較すると、11700Kはシングルスレッドテストで34%、マルチスレッドテストで26%の高速化を実現している。
AMD Ryzen 7 5800Xと比較すると、CPUはシングルスレッドで9%高速で、マルチスレッドテストでも9%高速です。
(実際には)5.0GHzまでブーストするAMD Ryzen 9 5950Xと比較すると、Intel Core i7-11700Kは最大9%高速化しており、Willow Coveコアを搭載したIPCの点でIntelがZen 3を上回っていることがわかります。
※ Willow Coveではなく、Cypress Coveだと思われますが、原文がそうなっていますのでそのままにしています。
Intel Core i7-11700K Geekbench CPUベンチマークリーク:
CPU名 | シングル スレッド (1T) |
マルチ スレッド(nT) |
11700K への差 (1T) |
11700K への差 (nT) |
Intel Core i7 -11700K |
1810 | 11304 | – | – |
AMD Ryzen 9 5950X |
1672 | 16515 | 108% | 68% |
AMD Ryzen 9 5900X |
1662 | 14176 | 109% | 80% |
AMD Ryzen 7 5800X |
1663 | 10361 | 109% | 109% |
Intel Core i9 -10900K |
1405 | 10967 | 129% | 103% |
Intel Core i7 -10700K |
1349 | 8973 | 134% | 126% |
※ 誠に勝手ながら、こちらでRyzen 9 5900Xの結果を追加させていただきました。また、Geekbench Borwserで検索して1ページ目に出た結果の最大値と最小値を合計して1/2したものを掲載しています。
また、上記のベンチマークから、Intel Core i7-11700Kは、より多くのコアとスレッドを備え、また、5.3 GHzのはるかに高いブーストクロックを持っているCore i9-10900Kよりも高いマルチコア性能を提供していることを確認することができます。
しかし、純粋にIPCとクロックの優位性だけでは語れません。
空気を読むと、14nmは、AMDの7nmプロセスよりも電力効率が大幅に悪いことです。
噂によると、チップはデフォルト構成(ブーストあり)で平均約150Wで、熱はComet Lakeよりも少しましになっていますが、それでも懸念事項です。
そうは言っても、Intel第11世代Rocket Lakeのラインナップは数週間以内に発表されるので、Intel公式によるより詳細な公式データにご期待ください。
解説:
驚嘆すべきCypress Coveの性能
やはりCypress Coveのシングルスレッド性能は本物のようです。
Geekbench5の結果がリークしましたが、11700KでもRyzen 9 5950Xよりシングルスレッド性能が上になっています。
競争のない世界は死んだ世界と何度も繰り返していますが、ここにきて、intelの本気を見るとまさにその通りだなあと思います。
Cypress Coveのシングルスレッド性能を見ると、単純にSunny Coveの14nm版と言うだけではなく、Willow Coveも一部含まれているのではないかと思えるほどの結果になっています。
ただし、これだけの性能を絞り出すためにはかなりの犠牲が必要だったようで、Comet Lakeよりはマシになっていますが、かなりの電力大ぐらい、爆熱になってしまったようです。
※ ただし、消費電力に関してはアイドル時の電力が_AMDの方が大きいので、負荷時の熱の問題が解決できれば、使い方によってはAMDよりは低消費電力の可能性はあります。
製造技術によって出せる最大の効率は決まているのでこの点はどうしようもないところなのかもしれませんが、PL1で125W、PL2で250Wの消費電力があることは頭に入れておいた方が良いでしょう。
公称TDPが105WでPPTが142Wと言うRyzenとは対照的です。
AMDはSocketAM4をずっと使っていますので、仕様を超えた電力を消費すると旧モデルマザーで動かなくなってしまいます。
それゆえの消費電力なのでしょう。
この問題を解決するにはやはり10nmのAlderlakeを待たなければなりません。
何度も書いていますが、RocketlakeはUSB4やThunderbolt4、PCI Epxress4.0に対応するにも関わらず、AlderLakeでPCI Express5.0やDDR5に対応するため、過渡期のCPUと言う印象が強いです。
AMDもZen4でDDR5とPCI Express5.0に対応しますのでソケットが変更になるはずです。
Rocket lake VS Ryzen5000は前哨戦で、真の頂上決戦はAlder Lake VS Zen4になると私は思っています。
※ 追記 コメントでご指摘をいただきました。
Geekbench スコアの内訳を
Single-Core Score, Crypto Score, Integer Score, Floating Point Scoreの順でみると
i7-11700K 1807,5423,1532,1799
Ryzen 9 5950X 1767,4057,1518,1924
となっているのでCrypto Scoreが1400程高いのが原因のようですね。
これはAVX 512 に対応しているとAES-XTSのテストが高くなるのでは?と
指摘されていて、その他のテストではzen3が同じか勝っているので
実使用環境から見ると、他のベンチマークが出るまで割り引いて見た方が良いですね。
とのことです。