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マイクロソフトは、Appleに対抗するために、将来のSurface製品向けに独自のARMベースのチップを設計していると報じられている

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AppleのM1チップは、多くのテック企業がARMベースのチップに投資して開発を開始するための原動力になっている可能性があります。

最新のレポートによると、そのうちの1社がMicrosoftで、カスタムシリコンは同社の将来のSurfaceラインやサーバー用にも使用されるという。

MicrosoftはIntelへの依存度を下げるためにARMベースのカスタムチップをサーバー用にも作ると報じられている

MicrosoftのSurfaceモデルの多くはIntelプロセッサを搭載しており、唯一のSurface Laptop 3はAMDチップを搭載しています。

しかし、ソフトウェアの巨人は、ポータブルでプレミアムなSurface Pro Xを発表するために、Qualcommと共同で作られたSQ1と呼ばれるARMベースのチップに切り替えました。

残念なことに、Surface Pro Xのソフトウェアの最適化が不十分であったために、ユーザーのためにはあまり役に立たないことを意図した、高額で性能の低いスレートになってしまいました。

新しいSurface Pro Xで情勢はほとんど動いていないが、しかし、将来的には信じられないほどポジティブなものを見ているかもしれない。

Bloombergによると、MicrosoftはSurface部門のための独立したチップの開発に取り組んでいるとのことですが、それが何と呼ばれるのか、またそれを可能にするために誰とチームを組んでいるのかは明らかになっていません。

最終的にはまもなく判明することになるだろう。MicrosoftがカスタムARMチップを導入すると報じられている2つ目の分野は、サーバー分野だ。

同社のAzureクラウドサービスは現在Intelプロセッサに依存しているため、今回の報道では、ARMベースのシリコンを採用することで、ハードウェアパートナーへの依存度を下げようというMicrosoftの意欲がうかがえる。

残念ながらBloombergは、Microsoftからの最初のカスタムチップがいつ頃になるのかというタイムラインを提供していませんでしたが、AppleのM1 Macが正式に発表されたことで、多くの企業が自社のハードウェアを作ることに命懸けで取り組むことになりそうです。

これまでのベンチマークでは、Appleの5nm M1チップは電力効率が良いだけでなく、パフォーマンス面でもかなりの性能を発揮することが示されています。

8コアのIntelチップを搭載した16インチのMacBook Proを打ち負かし、AMDの専用GPUを搭載した2019年モデルのiMac Proのようなトップエンドのワークステーションにも勝っています。

これらの比較を見ると、これらのチップがビジネスを意味することは明らかです。実際、Qualcommの社長でさえも、Appleのチップ製造への取り組みを、コンピューティングの未来に向けた偉大な兆候と呼んでいます。

これは、QualcommとMicrosoftがAppleのカスタムシリコンの性能に匹敵するARMチップを開発するための努力を倍増させることを意味しています。

ソース:wddftech - Microsoft Reportedly Designing Its Own ARM-Based Chips for Future Surface Products to Take on Apple

 

 

解説:

黄昏の巨人

MicrosoftがARMベースの独自プロセッサを開発しSurfaceへ搭載。

MicrosoftがSurfaceにARMベースの独自プロセッサを開発して搭載するようです。

これは最終的に自社のサーバーにArmベースのプロセッサを搭載することを睨んでいるようです。

当サイトでずっと書いてきたように2020年を境にして、x86は徐々に勢いがなくなっていき、ARMに置き換えられていくという流れがこれでできました。

GAFAMのうち、AppleとFacebookに関しては自社でデータセンターを抱えていません。

そのため、作ったARMプロセッサをサーバーに搭載するという野心を持っていても、それを普及させるのはそれなりに大変ですが、Microsoftはそうではありません。

※ 奇しくもFacebookもOculus Quest2でARMベースのSnapdragonXR2を採用しています。

プロセッサで一番収益力の高い事業はデータセンター向けですから、最終的に自社の抱えるデータセンター群に自社開発のプロセッサを搭載出来れば相当なコスト削減になります。

そのため、MicrosoftではAppleの動向を見て割と簡単に「行ける」と判断したのでしょう。

サーバーに搭載されるCPUが置き換わっていけば、まずはサーバー向けのソフトウェアがARM向けに開発され、その振り向けられた開発力はクライアント向けにも影響を与えるはずです。

スマホが出た直後、組み込み向けの開発者が吸い上げられ、スマホ向けのアプリ・ゲームの開発が花形産業になったことは記憶に新しいです。

この決定で一番割を食うのはもちろんIntelになります。

IntelはCPUで9割のシェアを維持するより、半導体全体で3割のシェアを取るという方針を発表しましたが、恐らくこうした未来が見えていたのでしょう。

巷ではAMD VS Intelで盛り上がっていますが、もはやそういう時代ではないということです。

この流れはゆっくりと進んでいくはずです。

我々の目に見えるような変化になるのは5-10年後といったところでしょう。

もちろんAppleがM1を世に出した時点で目には見えているのですが、我々がPCパーツとして意識出来る形になるのはそのくらいかかるのではないかと言うところです。

1年ひと昔と言われる半導体の世界で5-10年後のことなどどれにもわかりませんが、今と全く違った形になっていることは確実だと思います。

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