MSIは、NVIDIAのRTX 30シリーズグラフィックスカードを搭載したRyzen 3000「Matisse」とRyzen 4000G「Renoir」CPUでAMDスマートアクセスメモリをサポートしているX570マザーボードの最新スクリーンショットを提供してくれました。
MSIがRyzen 3000「Matisse」とRyzen 4000G「Renoir」CPUでAMDスマートアクセスメモリをサポートしていることを確認、NVIDIA GeForce RTX 30 GPUで動作しているのが目撃されています。
私たちはすでに、Intel Z490プラットフォーム上のNVIDIA GeForce RTX 30 GPUで有効になっている「サイズ変更可能なバー機能」、AMDが好んで「SAM」と呼ぶ機能を見てきました。
我々 はまた、ASUS が第 1 世代 Ryzen CPU のスマート アクセス メモリのサポートを追加するのを見てきました。
しかし、MSIを含む特定のボードメーカーは、Ryzen 3000とRyzen 4000G CPUでSAMのサポートをさらに拡大するようです。
届いたスクリーンショットは、MSI X570 Unifyマザーボード上のスマートアクセスメモリをサポートするAMD Ryzen 7 3700X「Matisse」とRyzen 4700G「Renoir」のCPUを示している。
さらに興味深いのは、テストプラットフォームにNVIDIAのGeForce RTX 30 GPUが含まれていたことだ。
Ryzen 4000G Renoir with AMDスマートアクセスメモリをサポート
AMDスマートアクセスメモリをサポートしたRyzen 3000 Matisse
今はまだNVIDIAからの最終的なドライバアップデートを待たなければならないが、少なくともマザーボードメーカーはその準備ができており、IntelとAMDのマザーボード用のBIOSを近日中に出荷する予定だ。
以前の投稿でも指摘したように、旧世代のAMD CPUはフルレートのPDEP命令がないため、SAMのサポートを受けられないという噂があった。
比較のために、Zen 3のPDEP/PEXT CPU命令はZen 2の250倍の速さですが、Anandtechのイアン・カットレス博士は、PDEPは旧世代のZenベースのRyzen CPUでSAMを有効にするかどうかを決定するものではない、とAMDから回答を得たため、そうはならなかったようです。
現在のところ、NVIDIAのGeForce RTX 30 GPUは、AMD 500シリーズとIntel 400シリーズのマザーボードの両方でSAMサポートを有効にしています。
AMD 400シリーズのマザーボードは、リサイズ可能なバーのサポートも提供しているので、NVIDIAのGeForce RTX 30グラフィックスカードにも同じ技術が搭載されると予想される。
AMD Radeon RX 6000シリーズも、AMDの500シリーズプラットフォームと同様に、AMDの400シリーズとIntelの400シリーズプラットフォームに対応する。CPUに関しては、以下のラインナップがリサイズバーに対応することを示している。
- Ryzen 5000(Vermeer)
- Ryzen 4000(Renoir)
- Ryzen 3000(Matisse)
- Intel第10世代(Comet Lake)
詳細がわかり次第お知らせしますが、Radeon RX6000およびNVIDIAGeForce RTX30グラフィックスカードに加えてRyzen3000およびRyzen4000 「CPUのサイズ変更可能なバー」(AMDスマートアクセスメモリ)のベンチマークを楽しみにしてください。
解説:
Renoir、Matisseでもスマートアクセスメモリは有効化可能
出来ないという噂があったAMD旧世代のCPUでのスマートアクセスメモリ有効化ですが、どうも出来るようです。
また、nVidiaのGPUでも有効化可能のようで対応化BIOSをMSIが公開するようです。
国内ではintelの過去シリーズのCPUとチップセットでもSAMを有効化可能と言う話が出ていましたが、AMDの過去製品でも可能のようです。
Intelは過去製品には一切手をかけないので、過去製品が対応可能であってもあまり意味はありませんが、AMDは互換性を維持していますので、これは結構大きいのかなと思います。
確認されているのは何れもX570上でのことですが、B550/A520やAMD400シリーズででも可能であるとされています。
※ただし、可能であるだけで対応BIOSが公開されるのかどうか迄は言及されていません。
また、Ampereでも可能とされており、RyzenマザーボードにオールインするMSIの姿勢が鮮明になっています。
以前も書きましたが、メーカーの地位が確立してしまって久しいPCパーツ業界にあって、他のメーカーにない特徴を出していくという戦略は有効だと思います。
MSIのAMDどっぷりの姿勢はリスクもありますが、それを背負って攻めていく覚悟が伝わって私は好ましく感じます。
規模や多様性、ブランドで言えばASUSやAsrockには敵わないでしょうからね。