MSIは、既存のRyzenプロセッサと次世代Ryzenプロセッサのサポートと互換性を向上させたAMD Combo PI V2 1.1.1.0.0 BIOSファームウェアのリリースを発表しました。
AMD X570チップセットマザーボードは、B550とA520チップセットベースのマザーボードに続いて、最初にBIOSアップデートを受け取ることになります。
MSI、AMD Combo PI V2 1.1.1.0.0.0 BIOSファームウェアをAM4ラインナップに追加、既存および次世代Ryzen CPUとの互換性を最適化
MSIのブログ記事によると、AMD Combo PI V2 1.1.1.0.0 BIOSアップデートは4段階に分けてリリースされるとのこと。
MSI X570マザーボード10台が本日からBIOSアップデートを受ける一方、10月中旬までにB550と追加のX570マザーボードがサポートリストに追加される予定。
また、MSIは10月末までにA520シリーズマザーボード用のBIOSファームウェアの準備が整い、11月初旬から正式なMP BIOSを搭載したBETAリリースを予定している。
これは、AMDの新Zen 3コアアーキテクチャを採用した次世代CPU「Ryzen 5000 “Vermeer”」が発売されるのとほぼ同じ時期になると思われます。
新しい「Combo PI V2 1.1.1.0.0 BIOSファームウェア」の機能については、以下から読み取れる。
- AMD Ryzen 3000-SeriesおよびRyzen 4000 G-Seriesデスクトッププロセッサと将来のAM4ソケットプロセッサのための最適化された互換性
- 特定のOC障害の問題を解決する
- SMUモジュールの更新
- 最適化されたDDR4メモリのオーバークロックソリューション
AMD Combo PI V2 1.1.1.0.0 BIOSを搭載したMSI X570/B550マザーボード:
Marketing name | Link |
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MPG X570 GAMING PRO CARBON WIFI | https://www.msi.com/Motherboard/support/MPG-X570-GAMING-PRO-CARBON-WIFI |
MEG X570 GODLIKE | https://www.msi.com/Motherboard/support/MEG-X570-GODLIKE |
MEG X570 ACE | https://www.msi.com/Motherboard/support/MEG-X570-ACE |
MEG X570 UNIFY | https://www.msi.com/Motherboard/support/MEG-X570-UNIFY |
MAG X570 TOMAHAWK WIFI | https://www.msi.com/Motherboard/support/MAG-X570-TOMAHAWK-WIFI |
MPG B550 GAMING PLUS | https://www.msi.com/Motherboard/support/MPG-B550-GAMING-PLUS |
MPG B550 GAMING CARBON WIFI | https://www.msi.com/Motherboard/support/MPG-B550-GAMING-CARBON-WIFI |
MAG B550 TOMAHAWK | https://www.msi.com/Motherboard/support/MAG-B550-TOMAHAWK |
MPG B550 GAMING EDGE WIFI | https://www.msi.com/Motherboard/support/MPG-B550-GAMING-EDGE-WIFI |
MAG B550M MORTAR WIFI | https://www.msi.com/Motherboard/support/MAG-B550M-MORTAR-WIFI |
MAG B550M MORTAR | https://www.msi.com/Motherboard/support/MAG-B550M-MORTAR |
既存および次世代のAMD Ryzen CPUに最適化された互換性を提供するだけでなく、新しいBIOSファームウェアはオーバークロックのサポート、特にDDR4 OCを改善しています。
また、手動でオーバークロックを行う際にユーザーが遭遇する可能性のあるオーバークロック特有の障害など、さまざまな修正が行われています。AMDの500シリーズボード用次世代Zen 3ベースのVermeer CPUのサポートに関する情報が明らかになり次第、随時更新していきます。
AMDは来週10月8日にZen 3 Ryzen 5000 CPUラインアップの幕を開ける予定です。
解説:
MSIがRyzen5000シリーズ対応BIOSをリリース
ただし、A520/B550/X570のみです。
X470/B450は依然、対応BIOSはリリースされていないようで、何か動きがあったら当サイトでもお伝えしたいと思います。
MSIのマザーにはFlashBIOSというCPUが無くてもBIOSが書き換えできる機能が搭載されており、個人売買などで先にCPUを手放してもBIOSの書き換えができるのは大きいです。
A520/B550/X570はある意味、Ryzen5000シリーズに対応するのは当たり前と言う印象がありますので、当然と言えば当然なのですが、一番大きいのはやはりAMD400シリーズチップセットでしょう。
こちらは、格安モデルが存在するB450がそれなりに市場に残っていると思われるのと、過去にMSIが、そして最近ASUSがB450のラインナップを一新していますので、マザーボードメーカーもB450をそれなりに売りやすい格安モデルとして位置付けているのがわかります。
※ ASUSの新モデルにはMSIのFlashBIOSと同等の機能が付いているようです。
最新の高級モデルだけを買う人ばかりではありません。
A520と違ってOC機能にも対応して、価格が抑えられているB450はユーザーにとってもそれなりにありがたいモデルだと思います。
400シリーズチップセットはryzen5000シリーズ用に用意されるBIOSを更新すると旧CPUとの互換性がなくなるようですが、詳細は不明です。