RTX3080/3090のMLCCとPOSCAP問題について

まず、私がツイッターやコメントで挙げたソースを全文翻訳します。

AmpereのPOSCAP/MLCC数について

Igor’s Labは、3080/3090の不安定性の原因として、電力供給におけるPOSCAPとMLCCどちらかが使われていることを指摘しています。(ソース)

これはまだ憶測ではありますが、今のところどの理論よりも優れています。

また、POSCAPはパナソニックの特定の製品ラインであり、ここでは使われていません。

ここでは、これらのコンポーネントのバランスによるカードのリストです。

製品ページのソースは、(製品と撮影時のバージョンに違いが出た場合、)製品の写真撮影をやり直すことを保証しているわけではないため、実際の製品を正確に反映していない場合があります。

一部のASUSのカードはこれを行っていることが知られています。

また、多くのレビュアーモデルはプリプロダクションなのでSP-CAPのみとなっています。

3070

また、３０８０と３０９０とではレイアウトが異なるため、現時点ではどの部品がＭＬＣＣであり、何をもってＭＬＣＣ群を構成しているのかを判断することは困難である。

3080

1 これはリリース前のレビュアーモデルです。カラフルは、カードがクラッシュしやすいことを知っていて、調査中であることをレビュアーに積極的に伝えていました。実際の販売台数を反映していない可能性があります。多くの企業がレビュアーにオールSP-CAPボードを提供していました。

2 これがどのGigabyteのものかはわかりません。TechPowerUpの3090 Eagle OCやder8auerの3090 Gaming OCはV20058となっているので、Jayのは3080だと思われますが、PCBにはV20057の指定があります。クーラーのプラスチックの暗さと角度からして、Gaming OCだと思います。彼のチャンネルでは、このカードの他のクリップを見つけることができませんでした。なぜジェイはそれだけを言わないのかわからない。

3ボードモデルVCG308010TFXPPB。これが正しいモデルかどうかは100%ではないが、PNYのティアダウンであることは間違いない。

4 報道によると、Zotacがデザインのアップデートを行っているとのこと。

3090

1 この発表では、特に3080のみの名前が挙げられていますが、3090の製品ページも更新されています（リストのギャラリーを参照してください）。ティアダウンによって裏付けられています。

2 報告によると、Zotacは彼らのデザインの更新を行っています。

追加情報はより歓迎され、更新されます。カードを持っていて意欲のある方は、バックプレートを外すことで簡単にこの情報を知ることができます。コンポーネントは現在のところ、「大きなブロック状のパーツ」＝SP-CAP、「小さなパーツがたくさん集まったグループ」＝MLCCと大まかにしか決まりません。これが今のところ私の知る限りではベストな情報だと思いますが、近いうちに詳細が判明すると予想しています。

現時点では、AIBアクセスが制限されているためにハイエンドカードの不適切な区分け、不良ドライバ、他のコンポーネントが不良であるか、パワースパイクがPSUの限界を超えているかなどの代替理論が考えられます。

繰り返しになりますが、これは問題として確認されたものではありません。この理論は、イゴールの研究室からの現時点での推測に過ぎません。電子技術者がここで指摘しているように、これもまた、MLCCが良いSP-CAPが悪いということではありません。誰かがこれらのことをオシロスコープで調べるまで、私たちは知りません。

この時点で結論を急ぐのではなく、また、不幸にも初期の SMB の選択があったからといって、ブランド全体を評価するのでもなく、サポートの質など、長期的に考慮すべきもっと重要な要素があるのです。それが本当にこれに来る場合は、これを解決するための修正やリコールの何らかの形を期待してください。

ここに別のリストがあり、情報は2020年9月26日午前12時30分ESTの時点で同期されています: r/nvidia modpost

アップデートが行われました。

ASUS、EVGA、MSIは公式サイトで、これらの配布を示すウィンドウが表示されているすべてのボードの製品画像を更新しました。EVGAは発売時にSP-CAPの変更を確認する声明を出している。内部テストに失敗したために、後に電力供給が修正されたにもかかわらず、多くの企業が6-SP-CAPモデルをレビュアーに送ったことは重要なことだ。

複数のベンダーがアップデートをプッシュするために奔走しているようだ。随時更新していき、明日の朝にはまた更新したいと思います。

AHOC Buildzoidは、私よりも脳みそのクロックが高いので、問題の本質についていくつかの考えを持っています。

グレープバインによると、ASUSのTUFやStrixカードにも不安定性の報告があるそうです。つまり、6倍のMLCCでは免疫がつかないということですね。

ソース：Reditt – Ampere POSCAP/MLCC Counts

解説：

この問題のより正確な現状をお伝えするため、私がソースとして挙げたRedittの記事を全文翻訳させていただきました。

お伝えしたいことは、記事本文中にもある通り、現時点ではMLCCとPOSCAPがどのくらいの割合で使われているかが原因ではない可能性があることです。

ツイッターでは確定的な情報であるかのように書いてしまいました。申し訳ありません。

ちなみにASUSは製品版と写真撮影時のバージョンが異なっていることがあるようで、日本の代理店aiutoさんの製品HPを見る限りではTUF-RTX3080-10G-GAMINGはMLCC0、POSCAP6のように見えます。

ただし、写真が小さすぎて正確なところはよくわかりません。

少なくともASUSの製品HPとは違っていることだけは確実です。

参考：auito – TUF-RTX3080-10G-GAMING

ASUSのTUF-RTX3080-10G-GAMINGに関しては現物を持ってないとわからないと言うことのようです。

ASUSのRTX3080TUF Gamingには安価な通常版とOC版の2種類がありますが、全く同じものではないようです。

※　ちなみにOC版は国内流通はしていませんので、自分が手に入れるか入れないかを考えるならOC版は無視してよいでしょう。

私もこのauitoさんのHPを見て予約したTUF-RTX3080-10G-GAMINGをキャンセルして20GB版を購入することにしました。

正直に言います。

この手の問題が発生すると言うことは、発売までに行う検証プロセスが十分でなく、別の原因である可能性があり、また、さらに新しい問題が発生する可能性があります。

現時点では気にしても仕方ないので、割り切って買うかこの問題が発生することが許せない人はしばらく事態を静観することをお勧めします。

ZOTACは一連の騒動がよほど堪えたのか、設計のアップデートを行っていると伝えられています。

初物にはつきものの話ですので、あまり神経質にならないことをお勧めしておきます。

また、こういったよくわからない挙動がありますので、個人輸入や並行輸入品、転売品に手を出すのは絶対にやめておきましょう。

もっと致命的な不具合が見つかって全品回収になったり、交換や修理扱いになったとき、転売品を購入していると自分だけ有償になったりサポートを受けてもらえない可能性があります。

転売屋が逃げたら高い金を出して買ったグラボがゴミになる可能性もあります。

転売屋とは正規の流通から外れた素人集団であり、本来ならば流通が背負うべき義務の自覚もなく、代理店から流れてくる情報が得られない一般のユーザーとレベルが変わりません。

玩具ならばそれでよいのかもしれませんが、PCパーツはそういうわけにはいきません。

そのことはよく胸に刻んでおきましょう。