プロのオーバークロッカーであり、極冷却製品の開発者でもあるder8auer氏は、10コアのCore i9-10900Kプロセッサを殻割し、各種カスタム冷却セットアップでプロセッサの挙動を調査した。
10コアの「Comet Lake」ダイのダイ面積は206.1mm²であることが判明した。
先行する8コア、6コア、4コアの「Coffee Lake」と同様に幅は9.2mmだが、長さは22.4mmで、パッケージ材の外縁はIHS(Integrated Heat Spreader)の接着点の数mm以内に収まっている。
各ペアのコアがこれらのダイにどれだけ追加されるかについて分かっていることを考えると、IntelはiGPUを取り外すことなく、このダイを12コアまで伸ばすことはできないと予測しています。
der8auerのビデオプレゼンテーションでは、より多くの技術的な解説を見ることができます。
ソース:techpowerup – Intel Core i9-10900K der8auer De-Lidding Reveals Accurate Die-Size Measurements
解説:
Comet Lake-S Core i9-10900Kのダイサイズが判明
Core i9-10900Kのダイサイズが判明。
これによると、206.1mm2、長辺の長さが22.4mmでどうやら、これ以上はコアは増やせないようです。
IntelのComet Lake-Sはもともとバックアッププランでしょうから、SkyLake-Sからの建て増し設計になっています。
そのため、16コアなどの多数のコアを搭載しやすくはできてきません。
設計上、コアを増やしていくには長辺の長さを伸ばしていくしかないのだと思いますが、ヒートスプレッダ内のサイズはもはや限界ギリギリとのこと。
この辺はヒートスプレッダのサイスが大きいRyzenの方が有利なのかなと思います。
AlderLakeからソケットが大幅に変わりますが、こういったことも関係しているのかもしれません。
10nmで16コアってIntelは想定していなかったのではないかと思います。
Core i9-10900Kの殻割写真を見ると、かなり無理しているなあという感じがビンビンに伝わってきます。