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コロナウイルスの流行によるDRAM / NAND需要の混乱の中でも、BairdによってアップグレードされたMicron

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※ BairdとはRobert W. Baird&Co.のことで、アメリカの多国籍独立投資銀行および金融サービス会社です。

Bairdのアナリスト、Tristan Gerraは、月曜日にMicron Technology Inc.(NASDAQ:MU 54.57 3.82%)の弱気な見通しを終了し、同時に、 55ドルの価格目標を定めました。

Gerraは投資ノートに次のように書いています。

「DRAM / NANDフラッシュの価格は、供給の混乱とPCB DRAMモジュールの不足に直面してサプライチェーンが在庫を保持しているため、現在の中国の需要の弱さにもかかわらず、明るい見通しは変わりません。メモリーの価格設定は、今年を通じて非常に回復力があると予想しています。」

中国の現在の需要の弱さは予想される供給の制約を克服できないため、アナリストは、2020年を通じてNANDおよびDRAMの「連続した価格上昇のモデル化」を行い、今年の第2四半期から開始します。

Micronは現在、コンセンサスな「適度な購入」の評価と、66.54ドルの平均価格目標を持っていることに留意してください。

このアップグレードは、最近やや打撃に耐えたマイクロンの雄牛を復活させることになっています。

復習として、在庫は年初から2.27%減少しています。

2020年2月27日に、Micronの株価は、コロナウイルスの大流行に関する投資家の懸念が熱狂に達したため、市場の大混乱の中で最大5.95%下落しました。

MicronはDRAM市場の大企業であり、収益の約70%をこのビジネスユニットから得ていることを忘れないでください。

チップメーカーはまた、NANDフラッシュの需要が2020年に改善すると予想しています。

Counterpoint Researchの推定によると、これは主に500GBの平均NANDストレージを搭載した5Gスマートフォンの販売が拡大し、2019年末に5G対応スマートフォンが搭載していた80GBの平均ストレージ容量を大幅に超えたためです。

さらに、MicronはモバイルDRAM容量の飛躍を期待しており、手頃な価格の5Gスマートフォンでさえ平均6 GBのDRAMを搭載すると予測されています。

ガートナーによると、5Gスマートフォンの販売は2020年に2億2100万台に達し、2021年には4億8900万台に跳ね上がる可能性があります。

それにもかかわらず、この強気の呼び出しは、進行中のコロナウイルスの流行からの影響にさらされたままです。

忘れないように言うと、中国は昨年Micronの収益の約15%を占めました。

累積的に、アジア太平洋地域はチップメーカーの収益の40%以上を占めています。

さらに、中国のサプライチェーンの混乱は緩和しているように見えますが、South China Morning Postのレポートでは、韓国と日本とともに、同国は第2の混乱の波に対して脆弱であると述べています。

もちろん、Apple(NASDAQ:AAPL 291.77 6.73%)の最近のガイダンスの削減は、2020年の半導体業界のバラ色のシナリオを流行が混乱させるかもしれないという投資家やアナリストの間で恐れを引き起こしています。

ソース:wcctech – Micron Upgraded by Baird Even Amid DRAM/NAND Demand Disruptions Due the Coronavirus Epidemic

 

解説:

ベアードがMicronの見通しを更新

アメリカの多国籍金融会社であるベアードのアナリストがMicronの見通しを更新しました。

2019年とは打って変わって、2020年は大容量のストレージとメモリを搭載する5Gスマートフォンが本格的に販売を始めるのと、元記事には書いていませんが、ゲーム機であるPS5とXbox Scarlettが発売されますので、大量のメモリとストレージの需要が発生します。

また、コロナウィルスの流行によって、中国の生産基地がダメージを受けており、一部製品の値上がりなどの影響が広がっています。

この悪材料の中でも見通しを改善するほど旺盛な5Gスマートふぉの需要を見込んでいます。

2019年のPCの全世界出荷台数は2億6,123万台で、5Gだけでパソコンの出荷台数と同程度を出荷数予定となっています。

また2021年にはその倍を出荷する予定ですから、その需要がどれほどのものか理解できるのではないかと思います。

もっとも、2019年にあってはパソコンの全世界出荷台数が8年ぶりに増加に転じています。

これは、スマートフォンやタブレットに傾きすぎた需要の天秤がPCに戻ってきたということでしょう。

それでも愛が割らずITデバイスの主役はスマホ・タブレットだと思いますが、今後は学生や若手のビジネスマンの間ではPCが使えるか使えないかというのが一つの大きな判断材料になっていくと思います。

パソコンが使える人は生産的な業務に対して前向きな人、使えない人はそうでない人ということです。

別のサイトに書いた記事かもしれませんが私は以前から、動画などで例えるならば、

・パソコンは録画と編集ができる機械

・スマホとタブレットは再生するだけの機械

と書いていました。

この認識をようやく実感する人たちが表れてきたということです。

個人レベルでもYoutubeで動画を投稿するのが当たり前になり、2GB-4GB程度のメモリ、32GBのストレージ程度しか持たないスマートフォンやタブレットでは何もできないと気が付く人が増えてきたということでしょう。

しかし、今後5Gが主流になればスマホやタブレットの性能が跳ね上がり、また、WEBのアプリで動画編集などの今までパソコンの独壇場だったアプリが提供され、大きめのディスプレイに接続してキーボードやマウスを接続しPCのように使うという使い方が出てくるかもしれません。

個人的にはスマホのSoCに搭載されているAI関連の機能を使った性能が爆発的に伸びる特異点(シンギュラリティ)のようなものがそのうち起きるのではないかと思っています。

nVidiaのDLSSもその特異点を発生させる要素の一つだと思います。

長い目で見ればこうしたPCとスマホ・タブレットの需要の揺り返しというのは何度か起きるものだと思います。

 

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