Intelの今後の400シリーズデスクトップチップセットでは、PCI-Express gen 4.0のサポートが不足します。
Tom’s Hardware reportによると、マザーボードはLGA1200ソケットに接続されたメインx16 PEGスロットとPCHからの汎用PCIeレーンの両方でGen 3.0に固執します。
以前は、400シリーズチップセットマザーボードには、PCIe Gen 4.0の準備が付属すると予想されていたため、今後の第10世代「Comet Lake」デスクトッププロセッサに第4.0世代のルートコンプレックスが欠けていたとしても、ボードは第11世代「Rocket Lake」デスクトッププロセッサの新しいバス規格に完全に対応します。
第10世代「Comet Lake」デスクトッププロセッサは14 nmプロセスで構築され、Intelが第6世代「Skylake」以降に実装してきたIntelの現行世代のCPUコアデザインを実装しています。
主流のデスクトッププラットフォームが新しいCPUコアデザインを認識できるのは、第11世代の「Rocket Lake」のみであり、同社は「Willow Cove」CPUコアを14 nmプロセスにバックポーティングすると伝えられています。
「Rocket Lake」には、32個の実行ユニットを備えた小型のGen12 iGPUと、PCIe gen 4.0を実装する新世代のアンコアコンポーネントも搭載される予定です。
PCIe gen 4.0は、gen 3.0の2倍の帯域幅を提供し、少数のGPUのみがこれをサポートしますが、追加された帯域幅を利用して、M.2 PCIe 3.0 x4の制限を超えてシーケンシャル転送レートを押し上げるために、追加の帯域幅を利用できる新世代のM.2 NVMe SSDで人気があります。
また、Intelは第4四半期までに第10世代Coreデスクトッププロセッサと400シリーズチップセットマザーボードの発売をQ2-2020に遅らせたと報告されています。
Intel 400シリーズチップセットをベースにしたマザーボードは、2020 International CESで最も注目すべき製品でしたが、発表されませんでした。
プラットフォームの発売を遅らせるという土壇場の決定により、ボードパートナー各社はZ490チップセットマザーボードを箱に仕舞って展示しなかったと噂されています。
4月の発売により、「Comet Lake」はIntelの主流のデスクトップ製品ラインを少なくとも一年の4分の3はリードします。
Intelは、何事もなければ、2021 CESで第11世代「Rocket Lake」をデビューさせる予定です。
ソース:techpowerup – Intel 400-series Chipset Motherboards to Lack PCIe Gen 4.0, Launch Pushed to Q2
解説:
予定より遅れる400シリーズ
CES2020で最も注目を浴びるとされていたIntelの400シリーズとComet Lake-Sは会場でIntelが展示しないという判断を行って土壇場で展示されなかったようですね。
当初の予定では1月中か2月には発売するはずだったのだと思います。
14nmのままではやはり、10コア20スレッド、5GHz超は厳しいのでしょう。
うわさによると恐ろしく爆熱になるともいわれています。
予定では4月以降になるようですが、生産の問題なだけにたったそれだけの期間で解決できるのかどうか疑問です。
また、2020年内に出るといわれていたRocket Lakeも今回のソースでは、2021年のCESに発表とされており、こちらも予定が遅れていることがうかがえる情報となっています。
ASUSやAsrockなどのボードパートナー各社の準備はできているが、Intelのほうの準備ができていないということなのでしょう。
8コアに戻るとうわさされているRocket LakeもRyzen4000シリーズに対抗できるだけのシングルスレッド性能があるのかどうか。
マルチコアで負け、シングルスレッド性能でも負けるとなると、一時期のAMDのように本当に安売り専用のCPUになってしまいそうです。
暗雲が立ち込める状況になってきました。