NVIDIAはGeForce RTX 2060で価格爆弾を投下して公式に値下げし、価格を299.99ドルに下げました。
EVGAがGeForce RTX 2060 KOシリーズのグラフィックスカードを発表したわずか数日後に、価格は279.99米ドルという驚異的な価格で開始されました。
NVIDIA GeForce RTX 2060が299.99ドルで入手可能-この機能満載のメインストリームパワーハウスでRTX、DLSSなどを入手
NVIDIA GeForce RTX 2060は、昨年CES 2019で349.99ドルの開始価格で発売されました。
このグラフィックカードはその後SUPER処理を受けましたが、他のRTXモデルがSUPERのラインナップに置き換わったにもかかわらず、RTX 2060はNVIDIAのラインナップに残っており、350ドル以下のGPU市場を占めています。
現在、NVIDIAは公式にメインストリーム製品の価格を299.99米ドルに引き上げ、300米ドル未満で購入できる唯一のRTXオプションになっています。
NVIDIA GeForce RTX 2060は、NVIDIA Turing TU106 GPUに1920 CUDAコア、120 TMU、48 ROPを搭載しています。
このチップは、14.00 Gbpsで動作する6 GBのGDDR6メモリと結合され、192ビットインターフェイスに沿って336 GB / sの帯域幅を提供します。
このカードのTDPは160Wで、1000ドル未満の主流のゲーミングPCとうまく調和するはずです。
NVIDIA GeForce RTX / GTX「Turing」ファミリー:
GPU名 | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
NVIDIA GeForce GTX 1660 |
NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER |
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti |
NVIDIA GeForce RTX 2060 |
NVIDIA GeForce RTX 2070 |
NVIDIA GeForce RTX 2080 |
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti |
GPU アーキテクチャー |
Turing GPU (TU117) |
Turing GPU (TU116) |
Turing GPU (TU116) |
Turing GPU (TU116) |
Turing GPU (TU106) |
Turing GPU (TU106) |
Turing GPU (TU104) |
Turing GPU (TU102) |
製造プロセス | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN | 12nm FNN |
ダイサイズ | 200mm2 | 284mm2 | 284mm2 | 284mm2 | 445mm2 | 445mm2 | 545mm2 | 754mm2 |
トランジスタ数 | 47億 | 66憶 | 66憶 | 66憶 | 106憶 | 106憶 | 136憶 | 186憶 |
CUDAコア数 | 896 Cores | 1408 Cores | 1408 Cores | 1536 Cores | 1920 Cores | 2304 Cores | 2944 Cores | 4352 Cores |
TMUs/ROPs | 56/32 | 88/48 | 88/48 | 96/48 | 120/48 | 144/64 | 192/64 | 288/96 |
GigaRays | N/A | N/A | N/A | N/A | 5 Giga Rays/s | 6 Giga Rays/s | 8 Giga Rays/s | 10 Giga Rays/s |
キャッシュ | 1.5 MB L2 Cache | 1.5 MB L2 Cache | 1.5 MB L2 Cache | 1.5 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 4 MB L2 Cache | 6 MB L2 Cache |
ベースクロック | 1485 MHz | 1530 MHz | 1530 MHz | 1500 MHz | 1365 MHz | 1410 MHz | 1515 MHz | 1350 MHz |
ブーストクロック | 1665 MHz | 1785 MHz | 1785 MHz | 1770 MHz | 1680 MHz | 1620 MHz 1710 MHz OC |
1710 MHz 1800 MHz OC |
1545 MHz 1635 MHz OC |
演算性能 | 3.0 TFLOPs | 5.0 TFLOPs | 5.0 TFLOPs | 5.5 TFLOPs | 6.5 TFLOPs | 7.5 TFLOPs | 10.1 TFLOPs | 13.4 TFLOPs |
メモリ容量・種類 | 4 GB GDDR5 |
6 GB GDDR5 |
6 GB GDDR6 |
6 GB GDDR6 |
6 GB GDDR6 |
8 GB GDDR6 |
8 GB GDDR6 |
11 GB GDDR6 |
メモリ速度 | 8.00 Gbps | 8.00 Gbps | 14.00 Gbps | 12.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps | 14.00 Gbps |
メモリバス幅 | 128-bit | 192-bit | 192-bit | 192-bit | 192-bit | 256-bit | 256-bit | 352-bit |
メモリ帯域幅 | 128 GB/s | 192 GB/s | 336 GB/s | 288 GB/s | 336 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 616 GB/s |
補助電源端子 | N/A | 8 Pin | 8 Pin | 8 Pin | 8 Pin | 8 Pin | 8+8 Pin | 8+8 Pin |
TDP | 75W | 120W | 125W | 120W | 160W | 185W (Founders) 175W (Reference) |
225W (Founders) 215W (Reference) |
260W (Founders) 250W (Reference) |
発売時価格 | $149 US | $219 US | $229 US | $279 US | $349 US | $499 US | $699 US | $999 US |
価格 (Founders Edition) | $149 US | $219 US | $229 US | $279 US | $349 US | $599 US | $799 US | $1,199 US |
発売 | 2019年4月 | 2019年3月 | 2019年10月 | 2019年2月 | 2019年1月 | 2018年10月 | 2018年9月 | 2018年9月 |
間違いなく、CES 2020で導入されたAMD Radeon RX 5600 XTに取り組むための動きが行われ、来週には279.99ドルでカスタムモデルのプレミアム価格で小売店に並ぶ予定です。
EVGA GeForce RTX 2060 KOは、すでにカードの販売で279.99米ドルで販売されていますが、
しかし、他のAIBも、既存のRTX 2060グラフィックスカードの価格をNVIDIAの新しいMSRPに合わせて引き下げながら、独自の費用対効果の高いRTX 2060の準備を進めています。
RTX 2060は299ドルで、AMDのNaviベースの製品より20ドル高いにもかかわらず、Radeon RX 5600 XTよりもはるかに優れた価値を提供します。
AMDは、RX 5600 XTがGTX 1660 SUPERよりも最大15%高速で、GTX 1660 Tiよりも20%高速であることを示しています。
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一方、NVIDIA GeForce RTX 2060は、GeForce GTX 1660 SUPERよりも最大20%高速であり、RTX、DLSSなどの追加機能を提供します。
Radeon RX 5600 XTと値下げされたGeForce RTX 2060が今後数週間で互いにどのように機能するかを見るのは興味深いでしょう。
解説:
nVidiaがRTX2060を値下げ
RTX2060はSUPERの登場によってラインナップ中一番割を食わされたモデルと言ってもよいでしょう。
そのRTX2060を値下げしてRX5600XTにぶつけるつもりのようです。
Twitterでも意見をいただきました。
モデルが多すぎて小売店は困っているという話をされた方がいましたが、nVidiaは「俺らの製品を[売らせてやってる]んだから」というのが本音だと思います。
現実に、Radeonだけでは商売できないわけですから、これはある意味正しいです。
小売店はまさかのIntel製品ショートで痛い目を見たと思いますが、定期的にAMD製品もブッシュして、常日頃からリスク分散しておくべきだと思います。
確かにGeforceやIntel製品は強いですし、Intelは会社も大きいですが、何かあった時それだけに依存していたらやはり困るでしょう。
今回の経験を糧にして、小売店の側も「売れるものだけを売る」のではなく、定期的にムーブメントを作り出すようなプロモーションをしていった方が良いのではないかと思います。
まあ、私はAMDがマーケティングにどのくらい力を入れているのかわからない門外漢ですから勝手なことを言っていますが、AMD製品が売れないからと言ってあまりぞんざいな扱いをしているといざというときに困るということですね。
しかし、nVidiaのこういったなりふり構わない商法は嫌われるのも事実です。
OEMではnVidiaは値下げにはなかなか応じないようですので、ブランドがあまり関係ないクラウドゲーミングのGPUやゲーム機のGPUからは締め出されてしまいました。
単にnVidiaが安売りを嫌って断ったのでしょうが、結果として締め出されてしまいました。
AMDがTSMCの工場を優先的に使えるのもこれらパートナー企業の力があってこそです。
nVidiaはクラウドゲーミングでは中国のテンセントと組むようですが、目先の利益を追求しすぎると思わぬところで足をすくわれるということです。
他にnVidiaはAMDのようにプラットフォームを持っていないため、危機感が強いというのもあると思います。
いずれにしてもnVidiaの殿様商売がいつまで続くのかといったところです。
10年くらい前から始まっていますが、最近は経済的な勝ちと負けがはっきり出るようになり、一旦負け出すとどんどん差が広がっていく傾向にあります。
AMDはCPU部門を持っていますので、そこを強みにしてnVidiaに何とか食らいついていますが、RyzenでIntelに勝っているうちにnvidiaにも逆転しないと後々厳しくなってくると思います。