Intelの新しいフラッグシップHEDTプロセッサであるCore i9-10980XEの最初のレビューの1つがWebで公開されました。 Lab501.roは、新しく作られたi9-10980XEを手に入れ、テストベンチに通しました。
「Cascade Lake-X」シリコンをベースにしたi9-10980XEは、「Skylake-X」とほぼ同じIPCを提供しますが、AIを加速するDLBoost命令セット、改良されたマルチコアブースティングアルゴリズム、高速クロック、そして最も重要なことは、コアあたりのコアメトリックを全体的に半分に削減することで、価格パフォーマンスが2倍になったことです。
18コアを装備したi9-10980XEは、レンダリングおよびシミュレーションテストで12コアのRyzen 9 3900Xを上回っていますが、それほど多くはありません(コアが50%多いチップの場合)。
これはおそらく、競合するAMDチップがより高速なオールコアブーストクロック速度を維持できることに起因しています。
コアに合わせてスケーリングするだけでなく、7-zipやMediaなどのメモリ帯域幅を必要とするテストでは、Intelはコアにデータセットをより速く提供できるクアッドチャネルメモリインターフェイスのおかげでリードを拡大します。
ゲームおよびゲーム関連の3Dベンチマークに移行すると、i9-10980XEは3DMark Physicsテストで3900Xをわずかに上回る程度です。
これは、この特定のテストで、未リリースの16コア3950Xがi9-10980XEを破っているという報告に信頼性を与えます。
ゲームは依然としてコア数が少なく、クロック速度が高いメインストリームデスクトッププロセッサの強みであり、ゲームを処理するのに十分な筋肉を持っている一方で、i9-9900Kのようなものが大幅に高速化して先を争っています。
Lab501のレビューでさらに興味深い結果を見つけてください。
レンダリング
※ 値が小さいほど性能が良い
エンコード
DaVinci RadolveはTV放送や映画レベルの映像の最終出力用に使われる動画編集ソフトです。
※ 値が小さいほど性能が良い
ファイル圧縮・解凍
※ 値が大きいほど性能が良い
レンダリング
※ 値が大きいほど性能が良い
レイトレーシング
※ 値が大きいほど性能が良い
数値演算(ニュートン法による平方根の演算・マルチスレッド)
※ 数値が小さいほど性能が良い
ゲーミングベンチマーク
※ 数値が大きいほど性能が良い
実ゲームFPS
実ゲームFPS
実ゲーム
ソース:techpowrup – Intel Core i9-10980XE “Cascade Lake-X” Benchmarked
解説:
Core i9-10980XEのベンチマークがリークしました。
結果を見ると二つの項目でRyzen 9 3900Xに後れを取っています。
SkyLake-Xとそう大きく変わるものではないようです。
3DMark FireStrike Extremeは先日リークした結果は異常に悪かったようですが、今回リークした結果を見てもそれほどよくありませんので、あまり相性の良くないベンチマークなのかもしれません。
まあ、先日の結果でも説明しましたが、FireStrike Extremeは32スレッドまでしか使いませんのでCore i9-10980XEの18コア36スレッドのうち、2コア4スレッドは使ってないということになります。
それを差し引いてもやはりゲームにはあまり向いてないと言ってもよいでしょう。
実ゲームのフレームレートでも3900Xに後れを取っています。
大半のベンチマークでRyzen 9 3900Xと僅差ですから、Ryzen 9 3950Xだとほとんど逆転してしまうかもしれません。
予想通りではありますが、厳しいと言わざるを得ない結果です。
Cascade LakeのライバルはSocket AM4のRyzen 9 3900Xと3950Xであり、新型Threadripper3000シリーズのライバルにはなり得ないでしょう。
生まれる前から死産のCPUと言っても差し支えないのではないかと思います。
Ryzenはもともとワークステーションやサーバー向いている設計になっており、こういった用途で使う場合、IntelのCPUが勝つのは難しいです。
Ryzen3000シリーズは弱点であったシングルスレッド性能が大幅に向上していますので、ワークステーション向けのLGA2066のCPUと比較すると同じコア数スレッド数のモデルを比較すると上のように残酷なまでに差がついてしまいます。